グローバル経営の極北

グローバル経営を考える「素材」を提供します

育児とはマネジメントである

娘は毎日すくすくと育っていて気づいたら1歳半。仕事と育児に追われる生活を続けながら重要な気づきがあって、それは、育児とはマネジメントである、ということ。 多くの人は育児や家事を「作業」と思っている。しかも偏見のある人からすると「単純作業」な…

「内面の葛藤」はそれ自体では解けないということ

この記事で書いたように、仕事も含めて改めて人生の意味みたいなものを考える時期になってて、久々に内省的なモードになっている。仕事ってなんなのか、というのを、未来は全て想像でしかなかった若い頃と違う形で、15年ほどの仕事経験を踏まえて改めて考え…

「どんな状況でも仕事で成果を出すのがプロ」という主張の危うさについて

最近のネットは、成功した起業家や、注目企業で成果を出した人のインタビューや記事に溢れていて、そういった人への憧れや、何かを学び取りたいという皆の思いが強く感じられる。それ自体は特に悪いことではないし、学びを得られることも多いのだけど、一つ…

なんであんなに仕事に熱中してたんだろうか?

育児をしていると、自分の人生観みたいなものが組み替えられていくのを実感する。今年1年は、仕事より育児・家事の比重が間違いなく高かったのだけれど、そういう生活を続けていると、24時間仕事のことばかり考え、毎日少しでも経営を良くするにはどうした…

経営陣が現場で泥まみれにならずに「日本的経営」なんてできないのでは

僕は小売業には明るくないけれど、このインタビューは経営のあり方について示唆を与えてくれる。 まず、玉塚氏がIBM時代に柳井氏に「説教」されたと語るところ。 【玉塚】君は何をやりたいんだと言われました。僕が本当にやりたかったのはコンサルティングで…

ネガティブな人こそ組織に必要かもしれないわけ

今日はエンゲージメントに関するHBRの記事をご紹介。 従業員のエンゲージメントの強さがパフォーマンスを高める、というのは、アメリカの経営まわりでは最近よく見かける考え方。それに対しこの記事は、確かにエンゲージメントは重要だけど、そんなに単純な…

過去40年の年収データが示すアメリカの「分断」

田端氏と山口氏のツイートを踏まえて、こんなツイートをした。 構造としては直感的に理解はしていたとしても、「解雇規制緩和されたとき自分はアップサイドのほうが大きい」と自信を持っている人の割合が、日本全体で見れば少なく、マクロの世論としては規制…

RBSがインドIT大手Infosysとの約300億円の契約を解除

RBSがインドSI大手のInfosysとの3億ドル(約300億円)の契約を解除したというニュースをFinancial Timesが報じている。 www.ft.com 記事によると、RBS傘下のWilliams & Glynのシステムを独立して構築することにInfosysは失敗した模様。過去数年の度重なる遅…

Adobeのハーバード・ケーススタディーからクラウド時代の経営変革を考える

Google, Amazon AWS, Salesforceといった企業が切り開いてきたクラウドビジネスはエンタープライズIT産業の風景を完全に変えました。それは単にテクノロジーの進化という点に留まらず、現代の「経営」の基盤にも大きな影響を与えています。 この記事では、シ…

データ分析してみると「人事の常識」は間違ってるかも、というお話

Mckinsey Quarterlyは、経営の最前線のテーマについて幅広く触れた論考が読めるので重宝している。マッキンゼーのコンサルタント自身が執筆しているので、程よく現場感覚もあり、またデジタル化というテクノロジーの大きな流れもきちんと抑えているので、日…

優れたプレイヤーがマネジメントを嫌うわけ

僕は様々な部署のマネージャーとやり取りがあるのだけれど、プレイヤーとして優れた人ほど、マネジメントの立場で数字を管理したり、人を方向づけたりすることを、どこか「純粋でない」仕事と思っているなと感じる時がある。それはそれで一つの見識と言える…

なぜ目標を立てることが成功の秘訣なのか~産業・組織心理学から読み解く

産業・組織心理学エッセンシャルズ 作者: 田中堅一郎 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版 発売日: 2011/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 今日は最近じっくり読んで勉強しているこの本のご紹介。 経営管理の仕事をしていると、組織や人のマネジ…

「ダメならクビ」がハイテク産業の勢いを支えている理由

いま一緒に仕事をしている事業部長はなかなか含蓄のあることを言うのだけれど、この前こんなことを言っていた。 僕のポジション(シニア・ディレクター)って、運や政治に左右されることも多いから、急にポジション失うこともよくある。それはしかたないのよ…

ラオスの村を訪れた時のこと

僕は会社でつい近くの人と雑談してしまうんだけど、今日なぜか大学時代のNGO活動の話になった。 ちょうど「国際援助」というのが日本でも盛り上がりを見せており、国際政治における新しい「アクター」としてNGOが注目を浴び始めたころだった。僕もあるNGOに…

米投資銀行の「Google化」について

next.ft.com ゴールドマン・サックスの新卒応募が25万人を越えた、というFinancial Timesの記事について触れたい。 まず、この記事の背景にあるのは、アメリカでは金融危機後の規制強化と業績不振、高額報酬への世間からの強い批判、極端な長時間労働、など…