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今週のおすすめ本 - 2/7-14 「企業価値経営」「我が逃走」他

まだ一週間遅れですが、、2/7-14のおすすめ本です。

企業価値経営

企業価値経営

  • 作者: マッキンゼー・アンド・カンパニー,ティム・コラー,リチャード・ドッブス,ビル・ヒューイット,本田桂子,鈴木一功
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/08/31
  • メディア: 単行本
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 著名なマッキンゼー「企業価値評価」のダイジェスト版と言えるこの本。簡潔にエッセンスがまとまっていてとても良い。金融や会計の専門家でない現場のマネージャーには、頭の整理にとても役に立つ本と思う。

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 走ることについて書くことを通じて、村上春樹の人生や思想が語られるメモワール。素晴らしい作品で、一時はいつもカバンの中に入れていた。自由を求めること、個人として生きること、タフであること、など彼から学んだことは数知れない。

「ネットワーク経済」の法則―アトム型産業からビット型産業へ…変革期を生き抜く72の指針

「ネットワーク経済」の法則―アトム型産業からビット型産業へ…変革期を生き抜く72の指針

  • 作者: カールシャピロ,ハル・R.バリアン,Carl Shapiro,Hal R. Varian,千本倖生,宮本喜一
  • 出版社/メーカー: IDGコミュニケーションズ
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 単行本
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 既に古典だけれど、この本はやはり必読。ソフトウェアが席巻するいまのビジネスを本質的に理解するには最適。英語で読んだけどとてもわかり易かった。事例も豊富。著者のハル・ヴァリアンがGoogleで広告オークション設計に関わったのも有名。

戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する (中公新書)

戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する (中公新書)

 

 経済学を普段のビジネスに応用するのはなかなかハードルが高い。その点でゲーム理論の「実践」にフォーカスして分かりやすい事例とともに紐解いたこの本がやはり良書と思う。

決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法 朝日新書

決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法 朝日新書

 

 定番だけど、財務諸表を理解するための最初の一歩としてやはりこの本はよくできてると思う。同時に簿記も学ぶとさらに全体の構造をよく掴める。

決定版 英語シャドーイング

決定版 英語シャドーイング

 

 英語のシャドーイングは確かに効果あるように思うけど、なかなか良い参考書がない。いくつか試したなかだとこれが一番よいかも。CDに生徒が実際にシャドーイングする様子が入っててイメージ掴みやすい。

高収益事業の創り方(経営戦略の実戦(1))

高収益事業の創り方(経営戦略の実戦(1))

 

 「戦略不全の論理」の三品氏の日本の高収益企業のうち「成功」と「失敗」ケースの網羅的なケーススタディ分析。それぞれを貫く構造と法則も一般化されており、ちびちび読み進めていくと味わい深い。

我が逃走

我が逃走

 

 去年読んだ経営者本だとこれが一番面白かったかも。何かから逃げるために何かを作っていくというパラドクスがとっても「文学的」で、名著と思う。

進化と人間行動

進化と人間行動

 

 進化生物学を概観する教科書としてやはり良い本。進化論の基礎から、それが人間の文化や行動にどう影響しているかが、学説をきちんと踏まえて解説されているので、一度読んでおくと良いと思う。進化論まわりは竹内久美子のような極端な見解も多いので、、