グローバル経営の極北

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RBSがインドIT大手Infosysとの約300億円の契約を解除

RBSがインドSI大手のInfosysとの3億ドル(約300億円)の契約を解除したというニュースをFinancial Timesが報じている。

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 記事によると、RBS傘下のWilliams & Glynのシステムを独立して構築することにInfosysは失敗した模様。過去数年の度重なる遅延で、総コストは既に15億ポンド(約2,000億円)に達するという悲惨な状況になっている。

日本でも最近みずほ銀行の次期勘定系システムが遅延しているのでは、というのが話題になっていたが、大規模SIビジネスはどうしてもこうした遅延やトラブルがつきまとい、訴訟リスク等も含めてコントロールは非常に難しい。

Infosysは先月の決算発表での売上予測が市場の期待値より低かったことから、株価が急落しており、このRBSとの契約解除はまさに「泣きっ面に蜂」と言える。

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一方で、記事でも触れられているが、より本質的に深刻な課題は産業全体のクラウドへのシフト。ITインフラからミドルウェア、そしてアプリケーションまでクラウドへの移行は急速に進んでおり、それは、旧来のオンプレミス環境でのシステム構築に強みを持っていたIBMやHP, Oracleなどの米のIT大手、そしてタタやInfosysなどインドのIT大手にとって脅威になっている。

その「脅威」となるAWSやMicrosoft Azureは大きな成長を遂げており、記事では英のOakNorth Bankが基幹系のシステムにAWSを採用したことに触れている。