深センの「イノベーター」からジョブズの「講義」まで、無料で学べる動画10選
この記事で紹介したように、無料の「文書」はネットに多くあるが、同様に有益な「動画」もたくさんある。そこで、今回は経営やビジネスの「本質」に気づかせてくれる優れた動画を紹介したい。
革新的なことをしたいなら「ナウイスト」になろう
いまはMITメディアラボの所長を務めるJoi Itoのこの動画は、インターネット時代の本質を改めて見事に表現している。特に、事業は「MBA主導からデザイナーやエンジニア主導に変わった」と述べ、深センの子供達が携帯を「アジャイル」的にどんどん作っていく事例を紹介しながら、次のメディアラボのトップは「深センから」、と「未来」に繋げていく何度見ても刺激される。
マックワールド 1997 ジョブズの「帰還」
これは、スティーブ・ジョブズが97年のマックワールドでアップルへの復帰とその戦略について語る動画。取締役会の刷新、アップルの強みの再認識、そしてマイクロソフトとの電撃的なパートナーシップ、など絞り込まれたシンプルな戦略とその「意味」のプレゼンテーションが見事。
ジョブズによるNeXTのマーケティング戦略「講義」
ジョブズ自身がホワイトボードを使ってNeXTのマーケティング戦略について説明している貴重な動画。商品説明のプレゼンテーションと同じで、分かりやすいロジックと人を引きつける語り口で、凡百のMBA授業より学びがある。
Googleのエリック・シュミットが語る成長の「秘密」
これも必見。How Google Worksの出版を踏まえて、著者のエリック・シュミットとジョナサン・ローゼンバーグが、あのマリッサ・メイヤーが聞き手として、Google成長の秘密を具体的に語る貴重な動画。二人がマリッサ・メイヤーをいじりながらリラックスして語る雰囲気もとても良い。
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/17
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (7件) を見る
ちなみにエリックシュミットの動画は論理的に考え、それを英語でどう表現するかの最高の教材。一時私もずっと見続けていた。彼がテクノロジーやマネジメントを語る時、必ずまず自分の中で論理構造や本質的な部分が吟味され、それを簡潔な言葉で適切に表現しようとしてるのがよくわかる。
「イノベーションのジレンマ」クリステンセンの「生講義」
「イノベーションのジレンマ」で有名な経営学者、クレイトン・クリステンセンによるオックスフォード大学のMBAでの「破壊的イノベーション」についての講義。朴訥とした語り口ながら、 一つ一つ重要な概念について紐解いていくスタイルが勉強になる。
ウォルマートCEOから学ぶプロのオペレーション
ウォルマートCEOのスタンフォードMBAでの対談。まさにオペレーションのプロという感じで、きわめて複雑なオペレーションが求められる世界一の小売業をグローバルに展開する上での経験や洞察を明晰に語っており、経営だけでなく、英語の勉強にも最適。
ハーバード・ビジネス・スクールの「ケース・メソッド」
ハーバード・ビジネス・スクールは「ケース・メソッド」で有名で、過去に実際にあったビジネスの「ケーススタディ」を使って講義する形を取る。これはその「紹介」動画で、教員と生徒それぞれが「真剣に」準備している様子が伺えて、これならば確かにうまく機能しそうだと思わせる。
元GE CEOジェフ・イメルトによる「大人」のプレゼンテーション
昨年退任したGEのジェフ・イメルトCEOによるインダストリアル・インターネットのプレゼン動画。感想はとにかく「うまい」。西海岸のスタイルと違う、「大人」のビジネスの語り口を学べる。
イーロン・マスクが語る未来の展望
最後に紹介するのはイーロン・マスクの動画。Space Xの達成してきたこと、未来の展望などをあの独特の「淡々とした」口調で語る動画。非常に面白い。「イノベーションに何が必要ですか」と聞かれて、まずはハードワーク、次に物理、アナロジーでなく原理から考えるんだよ、と語ってるのも面白いところ。
ぜひ楽しんで下さいませ!
---------------------------
◆LINEにブログの新着記事の連絡が届きます。ぜひご登録下さい!
https://line.me/R/ti/p/%40cca4743k
◆ツイッターでも経営関連の最新情報や分析を提供しています。ぜひフォロー下さいませ!