グローバル経営の極北

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今週のおすすめ本 - 1/22~29 「最強の業務改革」「外国語学習の科学」「なぜ人と組織は変われないのか」「How Google Works」他

今週からTwitterで紹介した書籍を中心に毎週ブログでおすすめ本をまとめていきたいと思います。皆さんの備忘録的に使って頂ければ嬉しいです。 

最強の業務改革―利益と競争力を確保し続ける統合的改革モデル

最強の業務改革―利益と競争力を確保し続ける統合的改革モデル

 

 コンサルタントが書いた本はいまや大量にあるけれど、全体の内容が構造化されており、しかも実務への落とし込みの部分まで書かれている本は非常に少ない。この本はその点がきちんとカバーされており、業務改革全体の構造を俯瞰した上で、個別のテーマについて実務上の変革を進める上でのヒントに満ちていて有益。

最強の営業戦略―企業成長をドライブするマーケティング理論と実践の仕掛け

最強の営業戦略―企業成長をドライブするマーケティング理論と実践の仕掛け

 

 こちらもATカーニーの栗谷氏による「営業戦略」についての本。「業務変革」と同様に、よく構造化されているし、セグメンテーション、営業体制構築、価格戦略、営業ケイパビリティ構築、パイプライン管理、など標準的な営業モデル構築に役立つ示唆に富んでいて有益。

外国語学習の科学?第二言語習得論とは何か (岩波新書)

外国語学習の科学?第二言語習得論とは何か (岩波新書)

 

 スポーツと同じように英語の習得にも「科学的」アプローチを取り入れた方が必ずうまくいく。ただ一般向けに書かれた良書は少ない。その点でこの本はとてもよい。第二言語習得の理論を概観しながら、それをどう実践していけば良いか、という皆が一番関心あるところも事例を踏まえて紹介されていく。折にふれて読み返して自分の学習法が合理的か確かめたくなる本。

なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践

なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践

  • 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2014/09/01
  • メディア: Kindle版
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 こちらは未読だが前から気になっており、しかもKindleセール対象だったので購入。著者はハーバード大学の発達心理学と教育学の教授で、人が変化を拒むのは「意志」の弱さに起因するのでなく、変化から自分を守ろうとする「防衛機制」に起因することを描き出す本。非常に面白そう。

How Google Works

How Google Works

  • 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2014/10/17
  • メディア: Kindle版
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 これは別途記事を起こしたい最も読むべき経営本。IT企業にとどまらず、ここに示された経営モデルの要素をどう取り入れるかは経営の鍵になってきている。「ユーザーを中心に考えること」「従業員に自由を与え大切に扱うこと」「計画でなく実行を重んずること」「オープンであることの価値を信じること」など、頭で理解するだけでなく、それを日々の実務でどう実現していくか考えながら読みたいところ。

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

 

 図解表現を指南する本は多くあるけれど、なかなかよい本は少ない。僕が見てきた中ではこの本がベスト。WSJで実際に図表を作成する際のガイドラインやルールが整理されているので、「実践」で使う上での心配がない。ロジカルかつシンプルに図表を作れるか、というのはビジネスにおける核となるスキルの一つなので、この本はデスクに置いて折にふれて読み返したいところ。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

 

 既に経営学の古典と言えるこの本。自分がいるIT業界においても、AWSが10年前には誰も想像できなかったレベルでエンタープライズIT産業の構造を変えており、IBM/Oracle/HPといったIT産業の巨人達は、まさにこの「イノベーションのジレンマ」に陥ることで、AWSの脅威をなかなか本気で捉えられなかったと言える。その観点から丁寧に読み返し始めているのだが、非常に学びの多い本だと改めて痛感。顧客にきちんと向かい合い、製品・サービスの向上に努めるが故に「破壊的」プレイヤーにうまく対応できない、というジレンマはデジタル化が全産業に影響しはじめている今だからこそ考える必要のある課題。

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)

 

 こちらも前から読みたいと思っていた本でKindleでなんと301円!83%オフは嬉しい。早速冒頭から面白い感じで読むのが楽しみ。

ファイナンシャル・マネジメント 改訂3版

ファイナンシャル・マネジメント 改訂3版

 

 マネージャーの意思決定を支援する、と冒頭に書かれているように、ファイナンス部門に所属する人だけでなく、経営の意思決定を担う人向けに書かれている点が長所。財務諸表の捉え方、KPI管理の手法、財務計画の立て方、資金調達、DCFなどの投資評価法、など基本が一通り網羅されており、ファイナンス部門に属していないが経営企画、管理を担っている自分にとっては非常に勉強になった。厚めの本なのでKindle版が出ているのも嬉しい。