グローバル経営の極北

グローバル経営を考える「素材」を提供します

職場での「雑談」が最強である理由

雑談が好き 僕は「雑談」がすごく好きなので、近くの席の人とよく話すし、さらにオフィスをふらふらと歩きまわって、色々な部門の人とも話をする。 内容は様々で、いま進めている仕事や事業の状況などについて色々と意見を交わすのはもちろん、趣味の話など…

【組織心理学を学ぶ】リーダーシップを決める要因とはなにか?

最近のビジネス界では、マインドフルネスやHR Techなど組織・人事領域への関心が非常に強くなってきている。その中でも、リーダーシップ、というのは奥深く、経営にとっても重要なテーマ。今回は組織心理学を参照してリーダーシップ研究を概観してみよう。 …

【お悩み】入社4年目27歳。工場の人事として学ぶべきことは?

よく皆さんからツイッターやメールで相談や質問を頂くことがあります。ご本人の同意をいただきましたので、先日頂いたキャリアについての質問と私の回答を書いてみます(なお、私の回答は加筆修正しています) 当方素材メーカーの工場で人事担当を4年間務め…

僕が若かった頃の「弱さ」について

大学時代の友人のAさんはとても目の大きな女の子だった。黒目がはっきりと濃くて、まるで小動物のようにキョロキョロとその目が動いた。厚めの唇をしていて、よく笑う。表情がころころと変わる。その佇まいからは強い意思を感じさせるけれど、語り口は柔らか…

「受験勉強」みたいな読書はやめたほうがいい理由

「受験勉強」的読書の問題とは? 「本を読みたいです!」という人は多い。でも、そういう人を見てて思うのは、学生時代みたいに「頭からきちんと線を引いて読んでいく」というのが読書だと刷り込まれてるなということ。つまり、受験勉強のやり方の延長。 な…

ビジネス系オススメ情報まとめ!経営学からスタートアップ指南書まで

定期的にビジネス系の情報でおすすめなものを紹介していきたいと思います。今日は、経営学輪講、スタートアップ指南書、そしてアントレプレナーシップの講義、の紹介です。 赤門マネジメントレビュー経営学輪講 AMR経営学輪講 この前お会いした経営学の博士…

ポール・オースター「幻影の書」を読む。そこで示される希望とは。

昔はてなダイアリーを書いていたのですが、それを改めて読んでいたらこの書評を見つけました。ポール・オースターの「幻影の書」についての感想。とても気に入っている文章なのでこちらに載せてみます。ぜひご一読くださいませ。 幻影の書 (新潮文庫) 作者: …

「ワトソン不振」は「イノベーションのジレンマ」の観点から捉えておきたい

この記事に対して「ワトソンとAWSを比較するのは適切でないのでは」というコメントを幾つか頂いたので、それに対しての見解をツイートしました。まとめておきます。 この記事でAWSと事業のタイプ違うので適切な比較ではないのではとの意見がありました。ポイ…

グローバル企業の経営変革を「物語」から学ぶ「臨床医」としての経営管理

※この記事はフィクションです。筆者の経験を下地にしていますが、設定、登場人物、数字などは全て実際のものと異なります。 過去noteで連載しよう、と試みつつ一回で挫折した、、「V字回復の経営」風に物語仕立てでグローバル企業の経営変革を描いた話がある…

「ワトソン」は不調?IBMとMITの共同研究を読み解く

IBMとMITがAIの共同研究プロジェクトに、今後10年間で2億4千万ドル(約260億円)を出資すると発表があった。 「MIT-IBM Watson AI Lab」と名付けられた研究所で、ニューアルゴリズム、ハードウェア、ソーシャルインパクト、ビジネス活用の4領域に注目すると…

アクセンチュアが絶好調 16年国内ITサービス市場ベンダーランキング(IDC発表)

IDC Japanが2016年の国内ITサービス市場のベンダー売上ランキングを発表している。 2016年の国内ITサービス市場は5兆4,515億円で前年比成長率は1.4%となっており、成長はやや鈍化してきている。上位陣はおなじみの顔ぶれで、富士通、NEC、日立製作所、NTTデ…

アドビが「デジタル変革」コンサルの提供を開始:「最上流」からのデジタル化支援の競争は激化

アドビがデジタル変革支援に進出 デジタル・マーケティング事業を展開しているアドビが、「デジタル・ストラテジー・グループ」を新設し、デジタル変革を支援するコンサルティングの提供を開始すると発表した。 提供サービスとしては、業界別のベスト・プラ…

「怒り」をうまく使って仕事を成功させる秘訣

「怒り」は、普通ネガティブなものと思われている。けれど、それをうまく「使いこなす」ことで、仕事を成功に導いてくれる場合がある。 「怒り」が自分を変えてくれた 例えば、こんなことがあった。 私が担当事業の翌年度の事業計画作成に関わっていたときの…

「職務経歴書長すぎ」日本人の文章の問題点

職務経歴書に「メッセージ」や「構造」がない 私は仕事柄よく履歴書や職務経歴書を見るのだけれど、そこに「メッセージ」が込められていないものが多くて勿体無いなといつも思う。例えると、商品名しか書いてない広告を読まされているような感じになることが…

楽しみながら仕事を「やり抜く」コツとは?

「やり抜く力」を読んでいるけれどやはり面白い やり抜く力 作者: アンジェラ・ダックワース 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2016/09/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 「人は自分の興味に合った仕事をしているほうが 、仕事に対…

偉い人と「うまくやる」ための3つのコツ

私は参謀的な仕事をしてるので、よく「えらい人」と話をします。そこでのコツは「相手の目をみる」「相づちを打つ」「相手の言ったことを適語でまとめる」です。 えらい人は基本的に孤独です。そして話を聞いてほしいタイプです。プライドも高いです。だって…

英語を学ぶには「決算資料」が最強であるワケ

この記事(「英語力をどうやって鍛えるか? 私が普段やっていることを公開!」)はありがたいことに反響が大きく、たくさんの方に読んでいただきました。ありがとうございます。そこで紹介した、グローバル企業の決算は英語の勉強にも最適、という点について…

リストラされる寸前だったときのこと

少し個人的な話を。 ここで書いたように、2008年の夏ごろの私は、コンサルの仕事でまったく成果が出せずに、長年の持病にも悩まされ、完全に八方塞がりの状況。しかも業績の不振から、会社ではリストラのプログラムが動き始めていました。 そして「使えない…

機械学習からファイナンスまで Courseraの素晴らしい講義に無料でアクセスするコツ

世界中の名門大学の講義がオンラインで学べるCourseraは本当に素晴らしくて、MBAで世界ランク上位のペンシルベニア大学、ノースウェスタン大学などのファイナンスやマーケティング、スタンフォードやジョンズ・ホプキンス大学のデータ・サイエンスの授業がオ…

読書が「目的」になってはダメな理由

本を読む上でのポイントとは? 育児と仕事で忙しいのに、どうやって時間を見つけて本を読んでいるんですか?と最近たまに聞かれます。 当然ながら時間は限られていますので、隅から隅までは読んでおらず、ざっと読むんですが、普段から自分が知りたいことや…

英語力をどうやって鍛えるか? 私が普段やっていることを公開!

私が普段どうやって英語の勉強をしているか聞かれることがよくあるので、まとめてみました。 私のバックグラウンドとしては、大学時代に1年間アメリカの大学に交換留学、新卒で入ったメーカーで海外営業、外資IT企業の経営管理部門で外国人役員や本社メンバ…

日本の大企業「30代の位置づけ中途半端」問題について

30代をどう過ごすべきか? 日本の大企業での「30代の位置づけ中途半端」問題ってあって、20代はわりと何でも自由にやれるし学びも多いのだけれど、次のステップとしてのマネジメント(課長)になれるのは40代が普通。なので30代の位置づけが曖昧で、その期間…

仕事とは「不安」との戦い: どうコントロールしたらよいのか?

仕事をさまたげる「不安」 私自身もそうなのだけれど、いろいろな人の仕事振りを見ていると、仕事が進まない理由は多くが「未知なことへの恐れや不安」であることに気づく。 どこから手をつければいいんだろう、うまく終わらせられるだろうか、怒られたくな…

育児と仕事どっちを取る? ジレンマにどう向かい合うか

// 育児と仕事に追われる毎日 あらためて強調したいのは、育児と仕事の両立はほんと大変だということ。 私の場合だと、平日は朝は保育園まで娘を送り、夕方6時には会社を飛び出して、奥さんと協力しながら夜ご飯やお風呂、寝かしつけまで慌ただしい。さらに…

ビジネスプランを作る上でとても参考になる3冊

最近新しい事業案を色々と考えてるんですが、参考になる良い本がたくさんあるので3冊ご紹介。 巻き込む力 巻き込む力 支援を勝ち取る起業ストーリーのつくり方 作者: エヴァン・ベアー,エヴァン・ルーミス 出版社/メーカー: 翔泳社 発売日: 2016/12/08 メデ…

育児はこうあるべき、という観念から遠いところで

「牛乳石鹸」炎上の論点とは? 牛乳石鹸のウェブCMが炎上している。 ただ、この件については、インサイトフォースの山口さんのこの指摘につきると思う。 牛乳石鹸の動画の件は、クリエイティブとして良いか否かだったら、それはひとつの短編動画としてアリな…

日本のビジネス界で仕事の標準化が好まれない理由

標準化を好まない理由 日本のビジネス界では標準化が好まれない、というのは興味深い特徴で、大企業からスタートアップまで、自分だけ、もしくは自社だけのやり方を見つけ出そうとする傾向がとても強い。 例えば、業務を標準化してインドや中国などにアウト…

オープンハウスとライフネット生命 ー マーケティングにおける「感情」とは?

オープンハウスが喚起する「感情」 先日オープンハウスという都心で戸建て住宅にフォーカスして業績を伸ばしている企業についての記事を読んだ。これが面白かったのでご紹介。 このインタビューで、荒井社長が語っているこの部分は非常に面白い。 荒井: 買…

今週のおすすめ本 - なぜ僕たちは金融街の人びとを嫌うのか?など

Speak Business English Like an American Speak Business English Like an American (English Edition) 作者: Amy Gillett 出版社/メーカー: Language Success Press 発売日: 2013/06/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る これはおすすめ。現…

コンサルティングのビジネスモデルについて

コンサルティング・ビジネスとは? コンサルティングというビジネスは多く人の関心を惹いていますが、そのビジネスモデルについて語られることはあまり多くありません。そこで、この記事では、コンサルティング・ビジネスのビジネスモデルについて考えていく…